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パフォーマンスでチームを導く【マネジメントは心理戦】

本日はマネジメントのお話をしていきますが、テーマは『ちょっとした心理戦』です。

パフォーマンスとは

パフォーマンスとは

演技・演奏・演劇・演奏

人目を引く行為のこと

今回は『演技』と『人目を引く行為』という2つの意味を使っていきましょう。

パフォーマンスって悪いイメージ?

パフォーマンスには演技という意味もあるので、「実際には思っていないことを嘘をついて表現するのは良くないのでは?」という認識を持つ人もいるかと思いますが、大切なことは、演じるということは決して嘘をつくということではないということ。演じるということは、自分が思っていることを最大限表に出して表現するという認識を持ってください。

パフォーマンスを駆使したマネジメントの例

ここからは私の実体験をみなさんに紹介します。

私が受け持っている作業チームなのですが、前任Mgrが放置をしていたため、他チームと協力体制ができておらず孤立していました。

ちなみにセンター全体で作業チームは5チームあります。

私が放置されていたチームのMgrになってすぐ、チームメンバーの1人が定年退職となりました。センター全体で補填できるだけの余裕はなく、今いる人数でやり繰りする必要が出てきたのですが、私の計算上では僅かに人手が足りない曜日と、僅かに人手が過剰の曜日がある計算でした。チームのメンバーには「補填はできない。センター全体として他チームとの協力体制を整えて回していく。」と伝えたのですが、みんなは納得していない様子でした。

納得していない理由は、私の『他チームとの協力体制を整えて回していく』という言葉にありました。簡単に言えば、これまで放置されて孤立していたチームだったので、「どうせ応援に来ないでしょ」、「口ではいくらでも言えるよね」、「他チームとの協力といっても、こちらからばかり応援を出して、あっちからは来ないんでしょ」という気持ちがあったのでしょう。

ここで、私はパフォーマンスで部下たちを納得させる『心理戦』を仕掛けることにしました。

数日後

私は今後応援をもらう予定のチームのMgrとこんな話をしていました。

ガッキー
うちのチーム、これまで放置されてきて孤立しているから、他チームとの応援協力体制に不信感を抱いているんですよね。
まあ、そうだよね。
同僚Mgr
ガッキー
今まで他チームとの交流は全く無かったから、これから協力体制で乗り切っていくと言ってもピンと来ないんだろうね・・・。
どうする?
同僚Mgr
ガッキー
とりあえず、時間がある日はとにかくうちの作業の応援に人を入れてもらえないですか?
まずは有言実行。これからお互いに協力体制を作っていくってことを伝えるパフォーマンスです。それから、今度うちのチームの朝礼に参加して、少し話をしてもらえますか?
OK。
いずれ協力体制を作るにしても、うちのメンバーもガッキーさんのチームの仕事は覚えなければいけないしね。
同僚Mgr
ガッキー
いずれはうちのチームからも応援に出さなければいけないけど、今の現状では反発しかこないと思う。まずは他チームから応援をもらえるという現実を見せて、お互いに助け合うことの大切さを実感させて、協力体制に前向きになってもらう必要があります。そうすれば、こちらから他チームに応援に出すと言ったとしても、みんな納得してくれると思う。

更に数日後

うちのチームが決して人手が足りていないわけではなかったけれど、他チームから2時間の応援を入れた。

予めチームを率いるリーダーには、朝礼で、応援に入ってくれた人に「これでもかというくらいお礼を言ってね」と根回ししておいた。

朝礼でリーダーは「○○さん、本日は応援に入ってくださって本当にありがとうございます。とても助かります!」とお礼をし、それにつられて周りのメンバーも深々と頭を下げていた。その後私からも応援に入ってくれた方にお礼を言い、部下たちにメッセージを伝える。

ガッキー
○○さん、本日は応援に入ってくださりありがとうございました。みんな助かっています。みなさん、本日は特にうちのチームが忙しいというわけではありませんでしたが、○○さんのチームも比較的余裕がありそうとのことで、これからの応援体制のために練習で入ってもらうことにしました。以前にもお伝えしていますが、1人抜けた穴の補填ができないのが今の現状です。これからは他チームから応援をもらう。逆に他チームが忙しい時はこちらから応援に出す。こういった形で協力体制を作っていきましょう。
ガッキーさんの言っていることは分かりました。でも、他チームが忙しい時は私たちのチームに応援を出せる余裕はないと思うのですが。
部下
ガッキー
もちろんそういった時もあると思います。そんな時は私が入りますよ。

私はこの件に全く関係ないところで現場には月に1回必ず入っていたので、この私の考え・思いは比較的すんなりとみんなの心に響いた様子だった。

ポイント

評価するためには部下の働きぶりを見なければいけない。何より信頼関係を築くためには一緒に汗をかくのが手っ取り早い、という思いで月に1回は必ず現場に入っていたのと同時に、「Mgrの私はいざという時はこうやって現場作業に入るぞ!」というメッセージを届けるためのパフォーマンスの一部でもあった。

パフォーマンスでチームを導く

まとめになります。

私のチームが抱いていた協力体制への不信感を払いのけるためには、そして今後の方向性に納得してもらうためには、とにかくパフォーマンスで思い描く未来を見せることでした。

今回のパフォーマンス

  • 今後の協力体制を口で説明する①
  • 他チームのMgrに朝礼に参加してもらう
  • とにかく応援に入ってもらう
  • 自ら作業応援に入る
  • 他チームの仲間に感謝を伝える
  • 今後の協力体制を口で説明する②

これらは全て私がマネジメントの一環として『意図的に』したことです。Mgrの私が思い描く未来が、現実となって見え始めることで、「口だけじゃなかったんだ」、「これからはこういった形で進めていくのか」と納得に変わっていきます。

実は後日、チームミーティングで『今後余裕がある曜日に関しては、うちのチームから○○さんたちのチームに応援を出していく』というビジョンを伝えました。これまでは協力体制に反発していた部下たちは、他チームから応援に来てくれているという事実があるため、『私たちも他チームのためにできることをしていこう』とすんなりと納得してくれました。

繰り返しになりますが、パフォーマンスは決して嘘をつくということではありません。自分が思い描いていることを最大限に表現して伝えることです。今回の実例でも、「どうせ口だけでしょ」という部下の不信感や「今後どうなっていくんだろう」という不安は、Mgrの私が思い描く未来が現実として表現されることで納得に変わりました。

最後に注意点ですが、パフォーマンスをしすぎると逆に、パフォーマンス自体が不信感に繋がるケースがあります。普段はいつものみなさんで。ここぞという時にだけ、こういった『人目を引く演技』でチームを導いていってください。

  • この記事を書いた人

ガッキー

リーダーシップ / マネジメント / チームづくり / 人材育成について、実体験を交えながらTwitterとブログ、時々YouTubeで発信。 店舗Mgr ⇒ トレーナー(本部) ⇒ 物流センター輸送Mgr(オペレーション兼任)

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