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現状維持は衰退という考え方【マネジメントにおいて休息は絶対に必要】

みなさんは現状維持と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。

私は昔から向上心の塊のようなマネージャーで、常に上を目指して成長し続けることに拘ってきました。その理由は私が『現状維持が衰退』だという考えを持っていて、立ち止まることは競争相手に負けを認めることになると思っていたからです。多くの方が当時の私と同じ考えを持っていると思いますが、最近になって私は考え方が変わってきました。

本日は私が担当している作業チームのマネジメントの実例を出しながら、『マネジメントにおいて休息は必要』というテーマで話をしていきます。

現状維持は衰退

まず現状維持とはどういう意味なのかです。

現状維持とは

今現在の状況、状態、情勢を、そのまま変えないこと。

現状維持の意味を理解したところで考えたいのが、冒頭でも出てきたような『現状維持』=『衰退』という関係性がなぜ生まれるのか。その理由は至ってシンプルで、現状維持をしている間にも競争相手は成長を続けているからです。自分たちが立ち止まっていれば競争相手との差は次第に広がっていくわけですが、それを競争相手が発展(あえて対義語を使う)していると捉えることもできるし、自分がたちが衰退していると捉えることもできます。どちらの捉え方も正解なのですが、ビジネスにおいては『成長を続けることは当然』という価値観のベースにこの差を当てはめて考える必要があり、そうなると必然的に『現状維持は自分たちが衰退している』と捉える方が正しいと言えます。

誰もが知っているであろうウォルト・ディズニーも『現状維持では、衰退するばかりである』という名言を残していて、多くの経営者、上位職の基礎的なマインドになっています。

英気を養うための休息

ここまでの説明では現状維持がいわゆる『悪』として書かれてきましたが、実は私はそうは思いません。確かに私も現状維持は衰退だと思います。私が何が言いたいのかと言うと、『成長過程での休息は、現状維持とは言わないよね』ということです。

中期・長期でチームマネジメントを計画する【マネジメントは持久走】

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こちらの記事で私のマネジメント計画の全貌を書きましたが、この中にも『夏を安全に越す』という休息期間があります。

私は決して成長(発展)の歩みを止めたわけではなく、チームが今後成長していくために必要な英気を養う時期を設けた。一般的には現状維持と疑われてしまうような停滞期間ですが、チームの成長を見こしての意図的な選択であれば問題ないということです。

もしも夏の暑さがピークを迎える7月・8月にリーダーが成長の歩みを加速させ、無理をして体調を崩してしまう人がでてしまったらどうなるか。成長の歩みを止める必要が出てくるでしょう。もしもその人がチームの要になっている存在だったら尚更です。

チームのモチベーションを維持するためにも、ここぞという時に力を発揮してもらうためにも、意図的に現状維持の地に足を踏み入れる選択も必要です。

実例

私のチームも今まさに、これから話す理由により休息の時期に入ろうとしていますので、実例として紹介したいと思います。

私が今のチームを担当するようになってから、チームが生み出す数値は大きく改善しました。その理由は私がすごいからではありません。私のブログの多くの記事で書かれていることですが、前任Mgrはこのチームのマネジメントを1年間完全に放置してきたため、後任の私が成すこと全てが素晴らしい成長と捉えることができました。私がすごいからではありません。(ナルシストと思われたくないのでもう一度言いました。笑)

しかし成長と引き換えに問題は生まれました。

やはり変化への反発は大きく、その矛先は現場リーダーに向けられることになってしまいました。これまで1年間放置され続けてきて、その間リーダーはリーダーとしての役割を全うせず、まさに現状維持の地で安全に暮らしていましたが、そこに私のマネジメントの手が伸びた途端、リーダーとしてのスキルの低さ、これまでの甘えが露呈してしまい、その未熟さにチームメンバーから不満の声が上がってくるようになったのです。(チームメンバーの年齢も高く、リーダーを評価する目が非常に厳しいということと、彼のリーダーとしての能力が低いことは担当した時から分かっていたので、私は慎重に、計画的に、時間をかけながら、チームの成長、同時にリーダーの育成に取り組んできました。しかし、チームの成長とリーダーの成長との間のギャップが顕著になってしまったのです。)

ある日、リーダーから「チームの雰囲気が良くない」や「自分が浮いてしまっているように感じる」や「ガッキーさんと決めた方向性を上手くみんなに説明ができない」という相談を受け、私は休息期間をとる判断をしました。

休息期間をとることを決断した時のチームの状況としては、環境面もある程度整っていたし、作業改革も効果を発揮して安定して1日を終えられるようになっていたし、スケジューリングもOK、雇用も落ち着いていたため、センター長もその判断を認めてくれました。

数値面が調子が良いからという理由でこのまま成長の歩みを止めなければ、リーダーとメンバーの信頼関係の傷、そしてリーダー自身が負っている心の傷は大きく広がってしまったと思います。

まとめ

『現状維持は衰退』という言葉に引っ張られてしまい、現状維持は『悪』としてチームに休息の期間を与えられないと、チームの状態はむしろ悪化してしまう可能性があります。そうなってしまわないためにもリーダーは、自分の目と耳でチームの状態を良く観察し、十分に力を発揮できるくらい高いモチベーションが維持できている状態なのか、一度歩みを止めて休息をとった方が良いくらいの問題を抱えている状態なのか、しっかりと判断していく必要があります。

『現状維持は衰退』

間違いありません。

しかしリーダーがその言葉に引っ張られて、チームの状態を正確に把握できなくなってしまえば、判断が鈍ってしまえば、それ以上の衰退がチームを待ち受けています。

  • この記事を書いた人

ガッキー

リーダーシップ / マネジメント / チームづくり / 人材育成について、実体験を交えながらTwitterとブログ、時々YouTubeで発信。 店舗Mgr ⇒ トレーナー(本部) ⇒ 物流センター輸送Mgr(オペレーション兼任)

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