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【第9話】人材育成を仕組化する【参加者からの嬉しい言葉】

【第8話】人材育成を仕組化する【新たな一歩・4ヵ月間の振り返り】

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本社員だけではなく、一般のスタッフや現場のリーダーたちにも学びの範囲を広げ、良い手ごたえを感じたまま私たちは年末を迎えました。

そして年末の繁忙期を大きな問題なく越した私たちは、一旦ストップしていた人材育成プロジェクトを再開し、今回はより実務よりの研修としてExcelの活用スキルを学ぶ研修を企画し、開催しました。

今回はExcel研修をゼロからつくったストーリー、研修内容、研修後に参加者からもった嬉しい声をみなさんへシェアしていきます。

なぜExcel研修を企画した?

まずはなぜこのタイミングでExcel研修を企画したかです。

理由は大きく2つありました。

まず1つ目は研修参加者のモチベーションです。

これまでやってきた研修テーマは『会社のミッション・カルチャー』、『無駄の排除(作業効率化)』、『コミュニケーションスキルUP』、『基礎数値』と、どうしても頭で覚えることが多かったように感じていました。無駄の排除やコミュニケーションスキルももちろん実務よりではありますが、もっともっと実務に特化した研修(研修に参加した効果・意味がすぐに実感できる研修)を進めていくことで、継続して研修プロジェクトに参加している参加者たちのモチベーションを高めるねらいがありました。

2つ目は未来を見据えることです。

私の事業所では毎月リーダー以上が1つの部屋に集まってミーティングをしているのですが、その場で毎回、好事例(効率改善など)の発表の機会があります。各チーム、数値根拠を出してプレゼンテーションしているのですが、それらの資料は全てMgr以上が作成しているものでした。つまり、現場のリーダーたちは、自らExcelでデータを集計をしたり、分析をしたり、パワーポイントに『伝えたいこと』をまとめるスキルが備わっていなかったのです。

1年前、私たちのセンターから昇進してMgrになり、他県に異動を命じられた人がいます。その人はプレイヤーとして現場を支える力はありましたが、PCを活用した数値分析は苦手で、異動先のセンターでとても苦しんだそうです。そうならないためにも、今のうち(できるだけ早いうち)からこういった『将来必ず求められる実務スキル』は教えておく必要があると感じたことが2つ目の理由です。

研修参加者からは研修計画段階で既に「楽しみです!」や「事前に予習しておきます!」などの期待の声が聞こえていて、今回のExcel研修の期待値を肌身で感じていました。

ゼロからつくる面白さ・コツ

これまでの研修はある程度参考になる資料はありました。例えば『会社のミッション・カルチャー』の研修であれば、会社が既に作成して長年使用してきた研修のプレゼンテーションがあり、それらを微調整してオリジナルを作成していたのです。ただ、今回の研修は全てをゼロから作成しました。Excelの操作に関する書籍は書店に行くとずらーっと並んでいますが、ヒントになることは確かでも、実際に人に教える時にその教本を使用することはかなり難しいと感じたからです。

草案の作成

今回の研修は私ともう一人、育成プロジェクトに積極的に参画してくれているMgrと一緒に作成を進めました。

まずはお互いのアイデアをまとめて1週間後に持ち寄ることにしました。(1人で考えるより複数人で考えることのメリットを活かす)

研修内容と回数の決定

互いに持ち寄った草案を基にしてとことん議論し、研修の内容と、研修を全部で何回にするのかを決めました。

ここで1つポイントです。内容や回数は『ゴールから逆算して組み立てる』ということです。

第1回目はなんとなくこれを教えて「次はどうする?」ではなく、ゴールに到達するまでにはどういったステップを踏んでいけば良いかをまずは考え、何回に分けて実施するか考えること。こうすることよって第1回目の研修内容も決まります。

研修の内容は下記の通りで、回数は全部で3回にすることが決まりました。

第1回目【Excel研修基礎編】
みんなでカレンダーや面談スケジュール表などを作成しながらExcelの操作を学び基礎を構築し、その後の回の習熟度が高まるようにする。

第2回目【Excel研修応用編】
初回で学んだ表に数式や関数を入れていき、データを自動で正確に効率的に集計できるようになる。

第3回目【Excel研修実用編】
1回目、2回目で学んだスキルをベースにして、データを分析し、チーム(メンバー)を評価できるようになる。

最終的なゴールは『データを正確に効率的に分析し、データを読み解く』としました。

こうして2人で協力して物事を進めていると、改めて『主体性』の重要性を実感できました。

誰かに「やれ」と言われてやるのではなく、自ら「やりたい」と思い立ってやる。

主体性について興味のある方はこちらの記事で軽く触れているので併せて読んでみてください。

部下の主体性と上司のガバナンス【サーバントリーダーシップの落とし穴】

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最終確認・ブラッシュアップ

草案を持ちより、ゴールを決め、ゴールから逆算して内容と回数を決め、研修の本作成を進めました。

最後に最終確認ということで、出来上がった研修をテストします。

テストには参加者役の人が必要(同僚Mgrは説明係・ガッキーは画面で実際に操作をする係)だったので、もう一人のMgrにお願いをして1時間のテストをしました。(たくさんの人を巻き込むことを意識)

テストに参加してくれたMgrはもちろんある程度Excelの知識があったので、時間配分こそ把握ができませんでしたが、資料で抜けている部分が見つかったり、「そこはこう説明した方が良いのでは?」といった意見も飛び交い、有意義な時間となりました。

ここで1つ、私が意見したことをみなさんにシェアします。

ガッキー
導入(つかみ)が甘いと思う!

私が修正を加えるべきだと感じたのは研修の実践部分ではなく導入部分でした。

具体的に説明すると、パワーポイントの1枚目はよくある表紙で、2枚目にいきなり今回の研修の『ねらい』が『文章』で記載されていたのです。

ガッキー
表紙の次に『いきなり視覚に訴える』のはどうだろう?

『データを正確に効率的に分析し、データを読み解けるようになる』

こういった文字だけでは、『全部で3回の研修を受けた未来の自分』がイメージできないと思ったのです。

私は導入部分でいきなり、データの集計ができるようになっているExcelファイル(ゴールの姿)を用意して、「これを作れるようになろう!」や「これを作れるようになったら便利だと思わない!?」といったアプローチをすることを提案しました。

導入でいかに学びの世界に引き込むかは、講師の腕ということですね。(このブログの導入については触れないでくださいね!笑)

研修風景・参加者の声

講師の説明、実践、講師の説明、実践、講師の説明、実践では参加者も飽き飽きしてしまうので、1月度のカレンダーを作れるようになったタイミングで、2月度のカレンダーをヒントなしで白紙から作らせて、誰が1番早く作成ができるか競わせ、ゲーム性も組み込む工夫をし、終始明るい雰囲気で研修は進みました。

参加者の声

【Aさん】
「今回の研修で作成したカレンダーをゼロから作ろうと思ったら、今までだったら平気で1時間はかかったと思います。でも研修の終盤でみんなで作成時間を競った時、たった15分で作り終えることができました。自分でかなりビックリしてます。こういった講習は本来は実費でPCスクールに通わないとできないことです。それが職場でできることは本当に嬉しい。講師を担当してくれた2人には感謝です。ありがとうございました。」

【Bさん】
「これまで誰かに教わったことがなかったので完全に自己流でやってきました。今回の研修を受けてこれまで自分がやっていた操作が遅い操作だと分かり、より効率的に表を作れるようになりました。ほとんどの操作はできる状態でしたが、気づきがあって面白かったです。」

【Cさん】
「毎日毎日同じ仕事(商品の仕分け)をしているので、こういった非日常が面白いです。今回の内容はある程度できることが多かったので、次回の数式・関数、データ分析は自分ができないことなのでとても楽しみです。」

研修を終えて

今回のExcel研修は完全にゼロベースからの作成でかなりの時間を要しました。(2人で合計30時間は費やしてる) そしてこの1つの研修への私たちの思いは、間違いなく参加者の心にも届いたと思います。人材育成プロジェクトのオーナーとしての私のモチベーションに繋がります。

休む暇はありません。第2回の研修、最終回の研修の準備も始めていきます。

!!!!!

Twitterで私をフォローしてくださっている方なら既に分かっていると思いますが、人材育成プロジェクトを一旦ストップせざるを得ない大ニュースが飛び込んできました。

『人事異動』です。

私ではありませんが、事業所内の上3人(センター長・副センター長2人)が一気に異動となり、引き継ぎや組織の再編が最優先事項となってしまいました。(上3人を一気に変えるなんて初めて聞きました)

この人材育成プロジェクトはまだまだ道半ばです。だんだん形になってきて効果も見え始めている時期でした。途中でやめることはしません。ただ、状況として続けることが現状は難しくなるのでストップの判断を下しました。

次回、第10話はいつになるか分かりません。今回の人事異動で組織が落ち着きを見せ始めたタイミングで再開をしていきますので、よろしくお願いします。

  • この記事を書いた人

ガッキー

リーダーシップ / マネジメント / チームづくり / 人材育成について、実体験を交えながらTwitterとブログ、時々YouTubeで発信。 店舗Mgr ⇒ トレーナー(本部) ⇒ 物流センター輸送Mgr(オペレーション兼任)

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