ガッキーです。
私は今、輸送Mgr・作業現場Mgrという2つの顔を持っていますが、今回は初めて、輸送Mgrとしての実体験をみなさんに共有します。
では話していきましょう!
~本題に入る前に~
いきなりですがみなさんは、リーダーシップとマネジメントの違いを説明できますか?
リーダーシップとは、目的地を指し示すこと。
マネジメントとは、目的地に辿り着かせるためのサポートのこと。
では、基礎知識の確認ができたところで、私が今担っている役割に置き換えます。
目的:お客様により安く価値の高い商品を提供して豊かな生活を送ってもらう
目標:コストを抑える(予算達成)
手段:・・・・・・・・・・・・
※リーダーかどうかによって手段の内容は変わります
誰にでも分かるように簡単に書きましたが、ざっとこんな感じになります。
これをリーダーの目線で考えると、目的を指し示すことはリーダーシップの部分。目標はリーダーシップにもマネジメントにも関わっています。具体的に言うと、目標を設定するということはマネジメントの一環であり、目標を指し示し続けることはリーダーシップに関わっています。最後の手段の部分がマネジメントです。
ほとんどの組織では、リーダーになるとマネジメントという役割がセットでついてくるはずです。リーダーになるということは、リーダーシップを発揮することと、マネジメントをすることの2つが求められるということです。
今回はこの2つのうちのマネジメントの部分の話になるのですが、では、マネジメントとはいったいどのようなことなのでしょうか。
リーダーは最終的にはやはり、結果を出すことを求められますよね。
結果を出すためには問題提起から始まり、仮説を立てて、実行に移し、実証しなければいけません。さらに深掘りをしていくと、問題提起のためには現場を見たり、数値を見たり、誰かと話したり、どこかからヒントを得る必要があります。
このようにリーダーは、常に結果を出すためにはどうすれば良いかを考えているはずです。
それはとても素晴らしいことだと思います。
しかし、結果を出すことばかりに注力しすぎると、いつの間にか見失ってしまうことがあります。
この時点で『見失ってしまうこと』の答えが分かる人は、リーダーの役割を正しく理解できています。
さて、それはなんでしょうか??
さっそく本記事の結論になってしまいますが、その答えはマネジメントです。
多くのリーダーは、マネジメントを数値改善などとイコールで繋げてしまいます。
『数値の改善』は、あくまでも目的を達成するための目標であり、リーダーの役割であるマネジメントそのものではありません。
極端な言い方をすればマネジメントは、働く環境を整えてあげることであり、従業員のモチベーションを高い位置で保ち続けてあげることなのです。
ちょっと冷静になって考えてみてください。
今日から働く新人のAさんも、勤続年数が1年のBさんも、10年選手のCさんも、リーダーのあなたも、その上司も、みんな同じ目的を持ち、同じ目標を持ち、同じ方向に進んでいる。結果を出すために一所懸命なのは、リーダーになる前も、リーダーになった後も変わりません。変わることは何かというと、結果の責任を負うかどうかという部分と、マネジメントという役割があるかないかなのです。
これが正しく理解できれば、リーダーのあなたが今からすべきことは見えたはずです。
そもそも、『数字』や『結果』というものは、誰かが生み出しているものなのです。
では、誰が生み出しているのですか?
人です。
リーダーの役割を見失った時、リーダーの元から人は離れていきます。
幹、枝、葉ばかりを見て、木の根を見ない。
表面ばかりを見て、心を見ない。
根が弱ってしまっていては、大きな変化に耐える力はありません。
マネジメントの本当の意味は、根を力強く張り巡らせることなのです。
昨日あった出来事

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【運行管理者とは】
例えば明治であれば明治運送などのように、私の会社は自社で運送会社を持っているわけでなく、契約している協力会社がいて、店舗への配送を完全に委託しているのです。運行管理者とは、その配送ルート管理や人の管理をする人のことで、私の物流センターにデスクがあり常駐してくれています。

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私はメモを取りながら聞いていました。

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運行管理者の言っていることは正しいことでした。
ドライバーは荷物を降ろして引き渡すところまでが仕事。それを荷受けをして、店舗内に引き込むのは店舗従業員の仕事。という決まりがあります。
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センター長はもともと数値改善が大好物で、人材育成や働く環境など、マネジメントにはあまり関心がない人なのですが、私の熱量が伝わったのか、それとも本気で問題視してくれたのか、それは分かりませんが許可をしてくれました。
運行管理者が言っていた通り、実は今回の問題は昔からあった問題でした。長年ここの事業所にいる同僚Mgrに話を聞くとどうやら、前任Mgrはデスクに張り付き、これまでこのような働く環境の問題を放置し、数値改善にばかりに注力していたようです。今日のテーマである、リーダーの役割を見失うとこうなるという良い例だと感じました。
それがずっとズルズルと引きずられてきた。私が輸送Mgrに変わったタイミングで、運行管理者は期待を込めて改めて、この改善要望のお願いをしてきたわけです。
いかがだったでしょうか。
リーダーがマネジメントの本当の意味を理解できれば、きっとあなたのチームは結果を出し続けられる強いチームになるはずです。
あなたのそばにリーダーを目指す人がいたり、現に悩み、苦しんでいる人がいるのなら、この記事の内容を教えてあげてください。