みなさんは目的、目標、手段を整理できていますか?
私の事業所では月に1回、各時間帯のリーダーが集まり月次ミーティングが開催されるのですが、本日は、そんな月次ミーティングで先日、私が全チームに向けて発信したプレゼンの内容をみなさんに共有したいと思います。
私たちの事業所に『足りないもの』をプレゼンしたのですが、読者のみなさんも、チームを持っている、もしくは何らかのチームに所属しているのなら、必ず参考になると思います。
そもそも月次ミーティングとは
下の組織図を見ると分かる通り、リーダー以上のスタッフ約20名ほどが参加します。

次に議題ですが、基本的に毎回変わらない議題はこちら。
ミーティングの議題
- 店舗売上の共有
- 事業所の数値共有
- 各チームからプレゼン
- その他連絡事項
私の事業所は物流センターですが、小売業の中の物流事業部であるため、共有すべき数値は店舗の売上と、センターの経営状況となります。
今回はこの中の、『各チームからのプレゼン』の部分のお話です。
各チームが取り組んでいることを5分程度の資料にまとめて発表し合うことで、お互いに刺激を与え合い、好事例を波及させる目的、気づきを得て新たな取り組みをするヒントを与える目的がありました。
今回は記念すべき第1回目。
Mgrの私がセンター長から指名を受けて、自チームで取り組んだ内容をプレゼンすることになっていました。
何も知らない私のチーム
いざプレゼンの時間になり、私が壇上に立ちます。
予め準備してきたパワーポイントの資料をプロジェクターで投影して、いざスタート。
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本日は第1回目ということで、私がみなさんの見本になるようなプレゼンをしようと思います。
おそらくこの時はまだ、各チームのリーダーたちは『ガッキーさんからどんな好事例が聞けるんだろう・・・』とワクワクしていたことでしょう。
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どど~んと真っ白い壁に投影されたのは、各チームが待ち望む『改善』のフレーズに、大きなバツ印がされたスライド。
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具体的に言うと私たちのチームは、目的も分からない。目標も不明確。チームの在り方・考え方も人それぞれだったからです。
『改善』というのは、目的・目標・手段の中の手段の部分にあたるのですが、チームが進む道がハッキリしていない中でどんなに素晴らしい手段を実践しても、得られる結果は最大の結果ではありません。
だから私は、チームミーティングを開催して、目的、目標、チームの在り方・考え方について全員と再確認をしました。
つまり、改善のための前準備です。
このスライドが投影された時、ほとんどのリーダーは口をポカーンと開いていましたが、その理由を説明し終わる頃には、プレゼンの本質をすでに理解できている優秀なリーダーは目をパッチリと開いているのが分かりました。
目的、目標、チームの在り方・考え方
私は具体的に話を進めました。
目的とは?
目的は、各会社が掲げている経営理念。
私は用意しておいたスライドを投影させて、各リーダーに解説をする。
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廊下、休憩室、事務所、いろいろなところにこれと同じポスターが掲示されています。
今日現在まで分からなかったという人は、メモを取るようにしてください。
壇上から見渡すと、若手リーダーたちと、優秀なリーダーたちはメモを取っている。
メモを取っていないリーダーは、これが当たり前のように理解ができているリーダー・・・。いや、恐らく分からない自分が恥ずかしいのか、自分のため、お金のために労働しているだけのリーダーなのかもしれない。
ポイント
仕事とは?
やりがいや生きがいのために働くこと。(社会貢献)
労働とは?
お金ため、生活のために働くこと。
目標とは?
目標はセンター全体の目標と、各チームに細分化して割り振られた目標の2つ。
私は右手に持ったマウスで、右矢印ボタンを押してスライドを次に進める。
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ただただ数値を共有したわけではありませんよね。目標に対してどれだけ近づけているのかまで説明していたはずです。
ここにいるリーダーのみなさんは、数値に対する責任を負っているので目標がハッキリと分かっていると思いますが、大切なことは、チームの全員が同じ目標をもっているかどうかです。
チームの在り方・考え方
私はノリノリで次のスライドを映し出した。
私の会社には、従業員が持つべき価値観が定義されていて、評価にも関わる大切な考え方だ。
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私たちの会社にはこれらの行動規範、考え方がありますよね。
私はトレーナー時代を懐かしく思いながら、組織で働くための、組織で結果を出すための『前準備』を解説していった。
手段
私は用意されたパワーポイントの最後のスライドを投影させて、プレゼンのまとめに入ります。
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『目的、目標、チームの在り方・考え方が整理できているチーム』と、冒頭で説明した『何も分かっていないチーム』、どちらが素晴らしい結果を出せると思いますか?
間違いなく後者ですよね。
前準備が整った今、私たちはようやく次のステップに進むことができます。
手段とは、作業のレイアウトを変更して歩く歩数を削減したり、機械を導入してオートメーション化を図ったり、ペーパーレス化を進めて消耗品などのコスト改善をしたり、いろいろあります。
まとめ
整理しよう
目的・・・何のため?
目標・・・目的達成への通過点(目印)
手段・・・目標達成の方法
本記事で私がみなさんに伝えたいことは、まずはこれらを区別ができて、整理ができるようになろうということ。それから、みなさんが身を置く組織の目的、目標を、これらに当てはめて理解ができるようになろうということ。そしてこれらを自分だけでなくチーム全員が理解できるようにしようということ。
事実、私のチームがこれらを理解できていなかったのが全ての始まりではあるのですが、私のチームだけでなく、私の事業所のリーダーたちの8割がこれらを正しく理解できていないと思い、今回このプレゼンをしました。ほとんどのリーダーが数値改善や効率改善、つまり手段の部分にばかり目が行っていて、本来私たち組織が進むべき場所、道を照らせていないという現実が見えたからです。
みなさんのチームに置き換えて考えてみて、理解が不十分であるなら、まずは整理をしてみましょう。
そして自分だけでなく、自分のチームの部下たちが理解できているか、目をつぶって考えてみてください。
様々な素晴らしいアイデアが浮かんでくる。
どんどんチャレンジする。
それは素晴らしいと思います。
しかしもっと大事なことは、組織が目指す場所に、部下(チーム)をしっかりと導けているかどうかです。